−鼻唄 我道往く−

特許権！！



日本の企業に属する者が

職務発明をして、

特許として出願しても、

それは、企業に帰属する！！



日本の産業を強くするため、

そして、

莫大な特許料の支払いを回避するため、

政府が推進してきたわけだが、

これが有能な技術者を

海外へ流出させる一因ともされている！！



確かに、

職務とはいえ、

自分が試行錯誤し、

発明した特許案件も多く、

それが莫大な利益を企業にもたらしているとすれば、

その恩恵を受けたいのだが、

それを受けられないことに、

技術者としては、

発明に対するモチベーションが下がっていく！！

または、その企業に対し、

貢献したくなくなっていくのは、

否定できない！！



私自身も一技術者として、

数件の職務発明をし、特許出願もしているが、

権利は持っていない！！



つまり、その特許から

莫大な利益が得られても、

私自身に還元されることはない！！



どんなにすばらしいものでも、

自分の利益につながらないのであれば、

自分を評価してくれるところを

選ぶのは、決しておかしくもない！！



今まで日本の企業は、

従業員の職務発明をすべて帰属させてきたが、

今後、対応の方法を誤ると、

有能な技術者の流出に留まらず、

現行の技術まで、

そのまま流出されることに

なりかねない！！



技術者にとって、

日本の企業は、あまりに評価が低い！！



と言いたいが、

海外へ流出が多くなるのは、

経営の怠慢の方が大きいだろう！！



おかしな経営を行い、

会社が傾くと、

役員よりも従業員のクビを切る！！



人員整理を簡単にしてしまうことが、

技術力の低下を呼んでいる！！



働くところがない技術者は、

海外へいくのは、

当然の流れ！！



本当は、特許などよりも

自社の従業員を守っていく待遇を

もっと考えるべきだ！！



以上